2010年11月07日

Tea Party「ティーパーティー(茶会運動)」

Tea Party「ティーパーティー(茶会運動)」
 今月2日の中間選挙は、オバマ民主党の大敗、共和党の特に下院での大躍進という結果に終わりました。 この選挙で注目を浴びたのが Tea Party「ティーパーティー(茶会運動)」 です。 Tea Partyとは、民主党のオバマ政権に不満を抱き、対決姿勢を取る保守系市民の運動です。 2009年春ごろから、インターネットの呼びかけなどを通じて広がりました。 巨額の歳出を伴う景気対策や医療保険改革を 「大きな政府」 と批判し、税金の無駄遣いをなくして 「小さな政府」 を目指しています。
 Tea Party という名称は、かつての宗主国イギリスの茶法(課税)に対して反旗を翻した1773年のボストン茶会事件(Boston Tea Party)に由来しており、同時にティーは 「Taxed Enough Already(もう税金はたくさんだ)」 の頭字語でもある。
         
 注意しなければいけないのが、Tea Party支持者が必ずしも共和党支持者とはいえないことです。 財政赤字は共和党のブッシュ前政権も同様だったため、共和党指導層に対しても 「ワシントンのインサイダーだ」 と批判の声を上げています。 また、従来の共和党支持を離れ、前回大統領選でオバマ氏に投票し、結局オバマ氏の政策に失望した人々もいます。 こうした層の受け皿にもなっているのです。
 Tea Partyには、全体をまとめる指導者はいません。 今年2月に開催された、初のTea Party全国大会には、2008年大統領選で共和党副大統領候補だったペイリン前アラスカ州知事が出席しましたが、彼女も積極的に指揮しているわけではなく、ゆるやかな草の根運動との印象が一般的です。 参加者の大半は白人の保守層です。 一部の集会では 「米国はキリスト教国家だ」 とのプラカードも掲げられるなど、宗教・人種差別的な面も散見されます。
 中間選挙前の9月のWSJ紙とNBCの共同世論調査によると、中間選挙有権者の3分の1がTea Party支持者で占められていることがわかり政界での影響力の拡大を誇示しました。 今後も注目です。
posted by 水平かずえ at 18:16| 政策について